• 検索結果がありません。

6号(2012年8月) 健科研リポート | 兵庫県立健康生活科学研究所 健康科学研究センター

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "6号(2012年8月) 健科研リポート | 兵庫県立健康生活科学研究所 健康科学研究センター"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

麻 し ん ( は し か ) は 麻 し ん ウ イ ル ス に よ っ て 引 き 起 こ さ れ る 急 性 熱 性 発 疹 性 の 感 染 症 で 、 患 者 と の 接 触 や 飛 ま つ で 感 染 し 、 免 疫 を 持 た な い 人 が 感 染 す る と ほ ぼ 全 員 が 発 症 し ま す 。 一 度 感 染 す る と 終 生 免 疫 が 得 ら れ 、 再 感 染 す る こ と が な い 「 二 度 な し 」 感 染 症 の 典 型 と さ れ て い ま す 。 麻 し ん は 集 団 内 の 1人 の 患 者 か ら 感 染 す る 平 均 人 数R0( ア ー ル ゼ ロ ) が 12∼ 14 人 と 、 イ ン フ ル エ ン ザ の 1∼ 2人 を 大 き く 上 回 る 強 い 感 染 力 を 有 し て お り 、 マ ス ク や 手 洗 い だ け で そ の 感 染 を 防 ぐ こ と は で き ま せ ん 。 か つ て は 、 幼 児 期 に 自 然 感 染 し て 麻 し ん に 対 す る 免 疫 を 獲 得 し て い ま し た が 、 我 が 国 で は 1970年 に 弱 毒 生 ワ ク チ ン の 任 意 接 種 が 始 ま り 、 1978年 か ら は 定 期 接 種 と な り 患 者 数 は 減 少 し ま し た 。 し か し 、 ワ ク チ ン の 低 い 接 種 率 ゆ え に 小 流 行 を 繰 り 返 し 、 充 分 な 免 疫 が 得 ら れ な い た め 、 ウ イ ル ス に 感 染 し て 軽 度 に 発 症 す る ( 修 飾 麻 し ん ) 事 例 が 続 い て い ま し た 。

わ が 国 に は 感 染 症 の 発 生 を 日 常 的 に 監 視 す る シ ス テ ム ( 感 染 症 発 生 動 向 調 査 ) が 整 備 さ れ て い ま す 。

兵 庫 県 に お け る 麻 し ん 患 者 は 、 2008年 に 県 下 の 医 療 機 関 か ら 144 名 の 報 告 が あ り ま し た が 、 そ の 後 は 各 年 10名 前 後 の 報 告 数 で 推 移 し て い ま す( 2008年 1週 か ら 2012年 26週 ま で の 累 積 報 告 数 は 189名 )( 図 1)。

累 積 報 告 数 189名 の 性 別 割 合 は 男 性 57%、 女 性 43%、 年 齢 分 布 は 0 歳 8%、 1 ∼ 4 歳 16%、 5 ∼ 9

歳 6%、 10∼ 14歳 17%、 15∼ 19歳 20%、 20歳 代 15%、 30歳 以 上 17%と な っ て い ま す 。 病 型 別 割 合 は 検 査 診 断 例 38% 、臨 床 診 断 例 40%、修 飾 麻 し ん( 検 査 診 断 例 )22% で 、 ワ ク チ ン 接 種 歴 別 割 合 は 2回 接 種 2%、 1回 接 種 22%、 接 種 な し 42%、 不 明 34%で す 。

麻 し ん の 検 査 診 断 法 に は 、遺 伝 子 検 査( PCR)や ウ イ ル ス 分 離 に よ る 病 原 体 検 出 法 と 、血 中 の 麻 し ん I g M抗 体 の 有 無 を 調 べ る 血 清 学 的 診 断 法 が あ り ま す 。WHOは I g M抗 体 検 査 を 標 準 法 と し て い ま す が 、 伝 染 性 紅 斑 や 突 発 性 発 疹 の 急 性 期 に も 弱 陽 性 を 示 す こ と が あ り ま す 。 現 在 、 麻 し ん 症 例 は 少 な く な っ て お り 、 臨 床 症 状 や 抗 体 検 査 で 麻 し ん を 診 断 す る こ と は 困 難 な 状 況 に な り つ つ あ り ま す 。 こ の た め 、 当 研 究 セ ン タ ー で は 健 康 福 祉 事 務 所 ( 保 健 所 ) と 連 携 し て 、 患 者 検 体 ( 血 液 、 咽 頭 拭 い 液 、 尿 ) に つ い て 、 精 度 の 高 い PCR法 や 麻 し ん ウ イ ル

平 成

24 年

8 月

兵 庫 県 立 健 康 生 活 科 学 研 究 所

健 康 科 学 研 究 セ ン タ ー

健 科 研 リ ポ ー ト

兵 庫 県 マスコット は ば タン

図 1 麻 しん 患 者 の 累 積 報 告 数 (全 県 ) 0

20 40 60 80 100 120 140

1 5 9 13 17 21 25 29 33 37 41 45 49 53 週

報 告 数

2008年 2009年 2010年 2011年 2012年

麻 しん とは

兵 庫 県 に お け る麻 しん 患 者 の 発 生 状 況

当 研 究 セ ン タ ー に お け る麻 しん ウ イル スの 検 査

(2)

健 科 研 リ ポ ー ト 第 6 号

ス の 分 離 に よ り 麻 し ん の 確 定 診 断 を 実 施 し て い ま す 。

2011年 1月 か ら 2012年 6月 ま で に 搬 入 さ れ た 37症 例 の 麻 し ん を 疑 う 患 者 検 体 に つ い て 、PCR と ウ イ ル ス 分 離 を 行 い ま し た が 、 麻 し ん ウ

イ ル ス は 検 出 さ れ ま せ ん で し た 。 さ ら に 、 積 極 的 疫 学 調 査 の 一 環 と し て 、 発 疹 性 発 熱 疾 患 を 起 こ す 関 連 ウ イ ル ス を 検 索 し た 結 果 、 パ ル ボ ウ イ ル ス B19が 1症 例 、 ヒ ト ヘ ル ペ ス ウ イ ル ス ( HHV6/ HHV7) が 10症 例 、風 し ん ウ イ ル ス が 13症 例 か ら 検 出 さ れ ま し た ( 図 2)。

WHOは 2012年 ま で に 日 本 を 含 む 西 太 平 洋 地 域 か ら 麻 し ん を 排 除 す る 目 標 を 定 め ま し た 。こ れ を 受 け て 我 が 国 は 2007年 に 「 麻 し ん 排 除 計 画 」 を 作 成 、 兵 庫 県 で も 「 麻 し ん 対 策 会 議 」 が 設 け ら れ て 麻 し ん 対 策 が 強 化 さ れ て い ま す 。 そ の 具 体 的 な 取 り 組 み 内 容 は 、

1. 95% 以 上 の 予 防 接 種 率 の 達 成 と維 持

2. 麻 しん 発 生 の 正 確 な把 握 ( 全 数 把 握 )

3. 麻 しん 発 生 時 の 迅 速 な対 応

な ど で す 。当 研 究 セ ン タ ー は 「 2. 麻 し ん 発 生 の 把 握 」に お い て 、健 康 福 祉 事 務 所 ( 保 健 所 ) の 協 力 を 得 て 、 県 内 で 発 生 し た 患 者 の 集 計 や 解 析 を 行 う と 共 に 、 医 療 機 関 を 受 診 し た 麻 し ん 様 患 者 全 員 に つ い て 、 遺 伝 子 検 査 や ウ イ ル ス 分 離 に よ る 実 験 室 診 断 を 実 施 し て 、 よ り 正 確 な 麻 し ん 患 者 の 把 握 に 役 立 て て い ま す 。 ( 感 染 症 部 榎 本 美 貴 、沖 典 男 、近 平 雅 嗣 )

− 2−

0 1 2 3 4 5 6 7

1月2月3月4月5月6月7月8月9月 10月11月12月 1月2月3月4月5月6月 2011年 2012年

風しんウイルス ヒトヘルペスウイルス パルボウイルスB 19 麻しん及び他のウイルス陰性

今 後 の 麻 しん 対 策 に つ い て

図 2 麻 しん 疑 い患 者 検 体 の P C R 検 査 結 果

最 近 、「 脱 法 ハ ー ブ 」 に よ る 事 件 、 事 故 が 続 発 し て い ま す 。「 脱 法 ハ ー ブ 」 と 呼 ば れ る も の に は 、 原 料 植 物 名 や 成 分 が 正 確 に 記 載 さ れ て お ら ず 、 使 用 す る と 、 健 康 を 害 す る 危 険 性 が あ り ま す 。 一 部 の 製 品 に は 、 脳 を 破 壊 す る 成 分 や 大 麻 等 規 制 さ れ て い る も の が 含 ま れ て い て 、 持 っ て い る だ け で 処 罰 さ れ る こ と も あ り ま す 。

「 脱 法 ハ ー ブ 」に よ っ て は 、使 用 す る と 、 自 分 の 意 志 で 乱 用 を 止 め る こ と が 出 来 な く な る 精 神 依 存 の ほ か 、 使 用 を や め る と 手 が 震 え る 等 の 身 体 依 存 に 陥 る よ う な 危 険 性 が あ り ま す 。

ま た 、「 脱 法 ハ ー ブ 」 を 使 用 す る と 、 自 分 の 健 康 を 害 す る だ け で は な く 、 家 族 や 友 達 と の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン も 出 来 な く な り 、 社 会 生 活 へ の 適 応 が 困 難 に な る ほ か 、

脱 法 ハーブ」

には手 を出 さないで!

と ぴ っ く す

図 3 国内で摘発された製品例

暴 力 的 に な っ て 犯 罪 を 引 き 起 こ す な ど 、 社 会 的 な 問 題 に も 発 展 し ま す 。

当 研 究 セ ン タ ー に お い て は 、 次 々 と 増 え 続 け る 「 脱 法 ハ ー ブ 」 な ど の 有 害 薬 物 に つ い て の 分 析 法 を 開 発 し 、 検 査 体 制 を 整 え て い ま す 。

(3)

健科研リポート第6号

近 年 、 輸 入 冷 凍 ギ ョ ー ザ に お け る 農 薬 混 入 や 非 食 用 の 事 故 米 の 不 正 流 通 な ど の 事 件 が 相 次 ぎ 、ま た 平 成 23年 3月 に 東 日 本 大 震 災 に よ る 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 事 故 に 伴 う 食 品 の 放 射 能 汚 染 問 題 な ど の 危 機 管 理 事 案 が 発 生 し 、大 き な 社 会 問 題 と な っ て い ま す 。兵 庫 県 で は 、「 食 の 安 全 安 心 と 食 育 に 関 す る 条 例 」 を 施 行 し 、 上 記 の 事 案 に も 迅 速 対 応 す る た め 、 第 2次 「 食 の 安 全 安 心 推 進 計 画 」 を 策 定 し 、 食 の 安 全 ・ 安 心 の 確 保 に 力 を 注 い で い ま す 。

当 研 究 セ ン タ ー で は 、県 内 で 生 産 ま た は 流 通 し て い る 様 々 な 食 品 を 検 査 す る こ と に よ り 、 食 品 の 安 全 性 の 確 保 に 努 め て い ま す 。

食 品 の 安 全 性 を 確 保 す る た め 、 食 品 に は 様 々 な 基 準 が 設 け ら れ て い ま す 。 当 研 究 セ ン タ ー で は 、 毎 年 、 県 の 計 画 に 基 づ い て 健 康 福 祉 事 務 所 ( 保 健 所 ) に よ り 収 去 さ れ た 食 品 に つ い て 、 基 準 に 適 合 す る か ど う か を 検 査 し て い ま す 。 代 表 的 な 検 査 を 幾 つ か ご 紹 介 し ま す 。

1 . 農 作 物 の 残 留 農 薬

県 内 に 流 通 し て い る 輸 入 品 や 国 産 品 の 農 作 物 等 に 残 留 す る 農 薬 を 検 査 し て い ま す 。平 成 23年 度 の 検 査 農 薬 は 303種 類 で 、検 体 数 は 国 産 品 120検 体 、輸 入 品 80検 体( 冷 凍 野 菜 22検 体 、 加 工 食 品 30 検 体 を 含 む ) の 計 200検 体 で し た 。 こ れ ら の 中 で 国 産 品 キ ャ ベ ツ か ら 一 律 基 準 超 過 の メ タ ア ル デ ヒ ド が 検 出 さ れ ま し た 。 こ れ ら の 検 査 に は 、 当 研 究 セ ン タ ー で 開 発 し た 多 成 分 一 斉 分 析 法 を 利 用 し て い ま す 。

一 方 、 国 の 動 向 と し て 「 食 品 、 添 加 物 等 の 規 格 基 準 の 一 部 」 が 改 正 ( 平 成 22年 12月 13日 厚 生 労 働 省 告 示 第 417号 )さ れ 、食 品 中 に 残 留 す る 農 薬 、飼 料 添 加 物 及 び 動 物 用 医 薬 品 に 関 す る 試 験 法 は 、全 て 妥 当 性 評 価 を 平 成 25年 12月 13日 ま で に 行 う こ と が 規 定 さ れ ま し た 。「 試 験 法 の 妥 当 性 評 価 」 と は 、 食 品 別 、 試 験 方 法 別 に 添 加 回 収 実 験 な ど を 行 い 、 各 試 験 法 が 厚 生 労 働 省 の 定 め る ガ イ ド ラ イ ン を ク リ ア ー す る か ど う か を 評 価 す る こ と で す 。 当 研 究 セ ン タ ー で は 、 評 価 の 対 象 食 品 ( 穀 類 、 豆 類 、 野 菜 、 牛 ・ 豚 ・ 鶏 の 筋 肉 等 ) に つ い て 、 順 次 、 試 験 法 の 妥 当 性 評 価 を 実 施 し て 検 査 結 果 の 信 頼 性 確 保 に も 努 め て い ま す 。

2 . 豆 類 な ど の カ ビ 毒 素

カ ビ の 中 に は 有 害 な 物 質 を 作 り 出 す 種 類 が あ り 、産 生 さ れ た 物 質 を カ ビ 毒 素 と 言 い ま す 。 そ の 中 で 、最 も 危 険 な の は 豆 類 や 香 辛 料 な ど に 付 く カ ビ か ら 産 出 さ れ る ア フ ラ ト キ シ ン で 、 強 い 発 ガ ン 性 が あ り ま す 。 豆 類 な ど で の ア フ ラ ト キ シ ン 汚 染 は 、 ア フ リ カ 、 イ ン ド 、 東 南 ア ジ ア な ど の 熱 帯 や 亜 熱 帯 で 多 く 、 日 本 で は 殆 ど 認 め ら れ て い ま せ ん 。 当 研 究 セ ン タ ー で は 、主 に 輸 入 品 の ピ ー ナ ッ ツ 、ア ー モ ン ド や 唐 辛 子 な ど の 豆 類 や 香 辛 料 を 検 査 し て い ま す 。 ま た 、 こ の 他 に 、「 畜 水 産 物 の 残 留 医 薬 品 」、「 輸 入 食 品 の 添 加 物 」、「 米 の カ ド ミ ウ ム 」、 「 遺 伝 子 組 換 え 食 品 」「 放 射 性 物 質 」 等 の 検 査 も 行 っ て い ま す 。

健 康 被 害 に 係 わ る 事 件 が 発 生 し た 場 合 に は 、 原 因 物 質 の 特 定 や 含 有 量 の 把 握 が 必 要 と な り ま す 。以 下 の 2項 目 は 、最 近 、実 施 し た 主 な 緊 急 検 査 の 事 例 で す が 、 こ れ ら 以 外 に も 様 々 な 事 象 を 想 定 し た 体 制 を 整 え 、 事 件 の 発 生 時 に は 迅 速 に 対 応 し て い ま す 。

− 3−

定 常 的 な 食 品 検 査

(4)

健 科 研 リ ポ ー ト 第 6 号

1 . 原 発 事 故 に 伴 う 放 射 性 物 質 の 検 査

福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 事 故 の 発 生 時 以 降 、 県 内 産 や 県 外 産 の 野 菜 、 肉 類 、 魚 介 類 な ど の 放 射 性 物 質 の 検 査 ( 放 射 性 セ シ ウ ム の 測 定 な ど ) を 行 い 、 安 全 性 の 確 認 を 行 っ て 県 民 の 不 安 解 消 に 努 め て い ま す 。

2 . 苦 情 や 突 発 的 な 事 件 へ の 対 応

健 康 福 祉 事 務 所( 保 健 所 )等 に 届 け ら れ た 食 品 の 苦 情 等 に 対 し て 適 切 な 化 学 物 質 を 選 択 ・ 検 査 を 行 い 、 県 民 の 安 全 と 不 安 解 消 等 に 寄 与 し て い ま す 。

当 研 究 セ ン タ ー で は 、 食 品 の 検 査 法 に 関 わ る 最 新 情 報 を 収 集 す る と と も に 、 保 有 す る 分 析 機 器 の 効 果 的 な 利 用 法 を 工 夫 す る こ と で 、 様 々 な 食 品 検 査 に 対 応 し て い ま す 。 今 後 も 、 定 常 及 び 緊 急 検 査 に お い て 、 迅 速 か つ 正 確 な 検 査 に 努 め て い き ま す 。

( 健 康 科 学 部 川 元 達 彦 、 三 橋 隆 夫 )

昨 年 の 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 の 事 故 後 、 厚 生 労 働 省 に よ り 食 品 中 の 放 射 性 物 質 の 暫 定 規 制 値 が 設 定 さ れ て い ま し た が 、 食 の 安 全 と 安 心 を よ り 確 保 す る た め に 、 食 品 群 ご と に 新 た な 基 準 値 が 設 定 さ れ 、 平 成 24年 4月 1日 か ら 施 行 さ れ ま し た 。

① 各 食 品 群 の 基 準 値 が 10∼ 100ベクレル / k gと従 来 の 約 1/ 4∼ 1/ 20に設 定 され ました

② 新 たに乳 幼 児 用 食 品 の 基 準 が 設 定 され ました

な お 、 市 場 の 流 通 に 準 備 期 間 が 必 要 な 食 品 に つ い て 、 米 ・ 牛 肉 は 、 本 年 9月 ま で 、 ま た 、 大 豆 は 本 年 末 ま で は 、 以 前 の 暫 定 規 制 値 が 適 用 さ れ ま す 。 当 研 究 セ ン タ ー で は 、 県 内 に 流 通 す る 食 品 を 対 象 に 、放 射 性 物 質 の 検 査 を 実 施 し て い き ま す 。 ( 健 康 科 学 部 吉 岡 直 樹 )

苦 情 ・ 事 件 等 の 内 容 対 象 食 品 検 査 項 目 等

有 機 塩 素 系 農 薬 が 残 留 す る 飼 料 用 稲 わ ら

で 飼 育 さ れ た 疑 い ( 牛 )

牛 肉 有 機 塩 素 系 農 薬 4 種 類

パ ン を 食 べ た と こ ろ 舌 が し び れ た ク リ ー ム パ ン

ク レ ゾ ー ル 類 ( 消 毒 剤 ) 3 種 類 、農 薬

類 2 2 3 種 類

市 販 食 品 を 食 べ た と こ ろ 手 と 足 の 先 が し

び れ た

ポ テ ト チ ッ プ ス 農 薬 類 6 5 3 種 類

多 数 の ヒ ト が 異 臭 を 感 じ た た け の こ の 水 煮

ク レ ゾ ー ル ( 消 毒 臭 ) 及 び ス カ ト ー

ル ( 糞 便 臭 )

庭 に 植 え て い た 「 ご ぼ う 」 と 「 チ ョ ウ セ ン

ア サ ガ オ 」 を 誤 食 し た 疑 い

調 理 後 の 残 品

チョウセンアサガオの有毒成

分 : ア ト ロ ピ ン 及 び ス コ ポ ラ ミ ン

患 者 ( 食 欲 低 下 、 幻 覚 妄 想 ) が 摂 取 し た 健 康

食 品 に 何 ら か の 薬 物 が 混 入 し て い る 疑 い

健 康 食 品 医 薬 品 ( ジ ブ ト ラ ミ ン )

食 品 群

基 準 値( 新 )

( ベ ク レ ル / k g ) 一 般 食 品 1 0 0

乳 児 用 食 品 5 0

牛 乳 5 0

飲 料 水 1 0

食 品 群

暫 定 規 制 値 ( ベ ク レ ル / k g ) 野 菜 類 ・ 穀 類

肉 ・ 卵 ・ 魚 等

500

牛 乳 ・ 乳 製 品 200

飲 料 水 200

センター便 り

編 集 ・ 発 行 兵 庫 県 立 健 康 生 活 科 学 研 究 所 健 康 科 学 研 究 セ ン タ ー

〒 65 2- 0032 兵 庫 県 神 戸 市 兵 庫 区 荒 田 町 2 丁 目 1 番 29号 T E L 078- 511- 6640 F AX 0 78- 531- 70 80

URL ht t p: / / www. hy og o- i phe s . j p E - ma i l we bma s t e r @hy og o- i phe s . j p

∼ 食 品 中 の放 射 性 物 質 の基 準 値 が変 わり

ました∼

− 4−

今 後 の 取 り組 み

《放 射 性 セシウム の 基 準 》

参照

関連したドキュメント

金沢大学学際科学実験センター アイソトープ総合研究施設 千葉大学大学院医学研究院

内的効果 生産性の向上 欠勤率の低下、プレゼンティーイズムの解消 休業率 内的効果 モチベーションUP 家族も含め忠誠心と士気があがる

情報理工学研究科 情報・通信工学専攻. 2012/7/12

  総合支援センター   スポーツ科学・健康科学教育プログラム室   ライティングセンター

(一社)石川県トラック協会 団体・NPO・教育機関 ( 株 ) 石川県農協電算センター ITシステム、情報通信

社会学文献講読・文献研究(英) A・B 社会心理学文献講義/研究(英) A・B 文化人類学・民俗学文献講義/研究(英)

  総合支援センター   スポーツ科学・健康科学教育プログラム室   ライティングセンター

向井 康夫 : 東北大学大学院 生命科学研究科 助教 牧野 渡 : 東北大学大学院 生命科学研究科 助教 占部 城太郎 :